ベトナム最大の行事、テト

年間を通じて最大のイベント、テト/2013年2月9日(土)~2月13日(水)

2013年、旧暦の元旦は2月10日(日)に当たります。ベトナムでは旧暦の大晦日に当たる2月9日(土)から2月13日(水)までが公的な祝日となります。とはいえ、政府機関は9日(土)~17日(日)までお休み。企業によっては、とにかく従業員が里帰りしてしまうため、10日間ほど休みにするところもあります。

ベトナム最大のイベントだけに、テトを挟んでの約1ヶ月間はベトナム全体が通常とはかなり違うモードに突入です。

ノイバイ空港やタンソニャット空港は、アメリカなど海外に住むベトナム人(越橋)の送迎などで大混雑します。そのため、たとえツアー客でも帰国時のチェックイン手続きは、自らの手で行う必要があります。

ベトナム国内の移動も大変です。航空券、列車、バスともに満席状態。また、大多数のベトナム人は帰省するため、多くのお店やレストラン、マーケットは閉まってしまいます。

営業しているお店やレストランなどは、通常より高めの値段設定となってしまいます (^_^;

花市&フラワーロード、そして花火

とはいえ、テトならではの過ごし方もあります。ハノイやホーチミン市に限らず、各都市にある目抜き通りは、道沿いに大量の花が植えられ、さらに飾り付けも行われ「フラワーロード」に変身します。

ホーチミン市では、グエンフエ通り全体が非常に大掛かりな花のデコレーションで多い尽くされ、家族の「記念撮影大会」状態となります。

グエンフエ通り以外にも、2月3日から市内の公園など何十か所で、鮮やかな花々が咲き乱れる新春花祭りと花市が開催されます。テトは花々を愛でる時期です!

また、チョロンはほとんど年中無休なので、テト期間中、チョロンを訪れてみるのも手です。商売繁盛を願う獅子舞、ドラゴンダンスなど、テトならでわの風景を見ることもできます。

また、全国各地で花火が上がるので、夜は花火鑑賞ができます。ちなみに、ベトナムでは法律により政府主催以外、花火を打ち上げることができません。なお爆竹は危険だとして数年前に禁止になっています。

Tet Decoration
Tet Decoration / alex.ch
Tet Dragon
Tet Dragon / alex.ch
Boy with his Dragon
Boy with his Dragon / alex.ch

ベトナム人の旧正月の過ごし方

日本では、お正月に門松を飾りますが、ベトナムでは桃の花と金柑の鉢植えで家の前を飾る習慣があります。何でも、実が沢山なった金柑は「繁栄」「繁盛」を象徴し、桃の花は魔除けと幸運をもたらす意味があるそうです。中部・南部では桃の花は育ちにくにで代わりに梅の花となります。

大晦日は、ご先祖様を弔います。ベトナム人の家庭では、祭壇や玄関口などに、ご先祖様の人数分の料理が並べ、紙で作った日常生活用品や紙製のお金などを燃やして死者を弔います。

代表的なベトナムのお正月料理には、バインチュン(もち米と豆や豚肉などをバナナの葉で包んで茹でたベトナムちまき)、テットコー(豚肉のココナッツジュース煮)、オーマイ(金柑、ライチ、マンゴー、リンゴなどのドライフルーツ)などがあります。

元旦0時になると街は、除夜の鐘ならぬ花火がドドーン!と打ちあがります。

元旦は家族で過ごすのが一般的のようです。祖父や祖母など年長者に挨拶をします。子供に限らず結婚前なら、「お年玉」も貰えるそうな。しかも、外国人旅行者にも「お年玉」のおねだりがあったりします (^_^;

元旦の午後になると、親族の家に挨拶回りが始まります。元旦翌日も、お世話になった先生や友人などの家を訪問して新年を祝います。友人を招き・招かれての飲み会=宴となることもしばしばです (^_^;

何かと縁起をかつぐベトナムでは、テト期間中に人の悪口や喧嘩などの悪い行いはタブーとされています。

Green banana-leaf packages, tied up with string.
Green banana-leaf packages, tied up with string. / Travelling Planner
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DSCF0046 / amy.z